春の谷間にて

 

春になりましたね。

初夏のようなお天気の日もふえてきましたね。

庭でコデマリが満開になりました。

地植えしておいても大きくなりすぎず、手もかからず、時期になればこんなに可愛らしい上品なお花をつけてくれる。

すっかり春になりましたね。。

 

今年は3月4月にかけて、風邪をひいている方がとても多かったです。

暖かい季節を迎える喜びの時期にも、すんなりいかない谷間の時間があるものです。

わたしがそのいい例で。

 

冬にいろんなことが重なるように動いていたこともあり、その疲れは3月にやってきました。

まあまあ高い熱を出しまして、インフルエンザの覚悟もしましたがどうも違う様子。

熱が治っても咳と喉の炎症が全く好転しませんでした。

声帯まで腫れて、声が全く出ない日がつづきました。

ここまでの不調に正直かなり焦り、仕事の目処の事ばかり考えてしまう自分がおりました。

紹介してもらった漢方薬局で処方してもらい、おかげさまでやっと浮上した感じです。

風邪の経過にあわせたものと、基礎的に体力を底上げするような処方をしていただきました。

往診の方は十日近くお休みさせていただきました。

皆様もお辛い時期に、なんとも申し訳ないことでした。

 

声が出なくなったあたりで、この風邪の根っこに本当はどうしようもなく休みたいとねがっている本音がチラリと見えました。

無理に動いてきたつもりはなかったのですが、だいぶ体力を落としていたようです。

仕事できるようにはなっても、元気ですと言えるようになるまでそれこそ最近までかかっています。

 

人間、ちょっと調子が悪くなるとなんとなく一週間くらいでよくなるだろう、という目安を勝手に設けるようですね。

なのでそれ以上かかると大きな不安にかわります。

大きな変調の場合もあるので、楽観しなくてもいいとは思いますが、ただの風邪や疲れでも、自分の体力次第ですごく時間が必要なこともあるものです。

いつ治るか考えるのは辛いことです。いま身体のために一番いいことを一つでもやればちゃんといつかはよくなります。

って、養生訓に書いてある。

こういうのは心を落ち着かせるおまじないとして、胸に留めておきたいと思います。

 

今回は病院のお薬が今回全く作用しなかったこと。漢方薬局の薬剤師さんに診てもらってすごく安心できたこと。自分の年齢的な変化のこと。本当は苦しかったいろいろなこと。

時間がかかった分、思い返したり感じ入る暇もできたのは悪くない経験でした。

同じく春の谷間を抜けた方、これからですね。

 

動ける時は身体を動かして、自分の陽気と春の陽気がかみ合えば爽やか五月をきっと楽しめます。

 

 

たけのこと山菜の天ぷらを食べながら、春だねと言い合う母との昼食。

コシアブラって本当に美味しいです。