さみしい気持ち

玉川上水の木陰はひんやり
玉川上水の木陰はひんやり

 

 

なんという秋晴れ。

 

空気は乾燥して空は高く風はすこうし冷たく気持ちよい。

低気圧の動きもあるのでいいお天気は長くは続きませんが、今年はどうも残暑を飛ばして秋がくるのが早かった。

 

私は一年の中では秋や冬の湿気の少ない時期が好きなので、少しずつ気温が下がると同時に心もわくわくする方です。

庭にちょくちょく出てみたり、ゴミ出しひとつでも清々しい。

 

しかし最高だなあ、って心から思っているのに何だろう。

ちょっとうすらさみしいこの胸のあたりは。


晴れていても、冬至に向かって陽が短くなっていくこれからの時期は自然と気持ちは内向きになりやすいものです。

ちょっとした事や、人との別れ、歳をとる変化などに、夏だったらないようなさみしさを感じる人が多いようにみえます。

 

でもまあそういう時期だから大丈夫です。

秋が大好きな私ですらちょっとしんみりします。

そんな感情を出せるこの季節も気持ちよいものだと思うこの頃。

 

 

一年を五行というエレメントでみるとそれぞれの特徴に別れています。

 

春:生 芽生えの時期、動き出すとき

夏:長 枝を伸ばし、外に向かって広げるとき

長夏:化 変化のとき、実を結びはじめる

秋:収 結実して収穫するとき

冬:蔵 種が土の中で休んでいるとき、春に芽を出す力をたくわえます

 

今の時期は、化から収のあたりでしょうか。

外に向かっていたものが結ぼれる方へ変化しています。

これは収斂の作用であり、縮まっていくイメージです。

 

一年という不変の時間の中で同じ順番で変化がおこるのが自然の状態です。

その変化には、良いも悪いもありません。ただ変わっていくというだけのこと。

 

人の身体と心も、その季節の気を受けて動きます。

少々さみしくなったり落ち気味になっても、その変化を善し悪しで考えずに過ごしていきたいものです。

 

寒くなってきて嫌だけど、洗濯物はよく乾くわ☆とかね。


 

 

玉川上水の道はドングリがいっぱい。あたると痛いので要注意。
玉川上水の道はドングリがいっぱい。あたると痛いので要注意。