まだまだ冬ごもり

年が明けたと思ったらもう月末ですね。

毎年やってくる、春が近づくそわそわとした空気を感じます。

まだまだ冬だけど。寒いけど。明日の予報は雪ですけど。

わたしにとってはちょっと苦手な2月が、年度末がやってくる。


生きているものにとって、冬とはどんな季節でしょうか。


今の季節、多くの植物は葉を落とし、枝の生長を休めています。

枯れてしまった庭の草木。

でも春になればまた芽を出し葉を茂らせ、夏にはメキメキと伸び、秋には実を結び、そしてまた冬に向かって枯れていく、このサイクルを誰でも知っています。

この四季にあわせた変化のどの部分を欠いても、次の変化はあり得ないのです。

春に芽を出すためには、冬は枯れている必要がある。

地上で生い茂るのではなく、地下に根っこをはってエネルギーを内蔵させる、とても大事な極寒の季節です。

芽を出すっていかにエネルギーを要するか、そのために休むことが必須であるということがよくわかります。


動物にとっても冬の寒さは、天地殺厲の非常に激しい外邪となって身体を襲います。

植物もお休みしてしまうので食べるものも減りますから、動物によっては冬眠します。

土に潜って動き出すときが来るまで動かずに冬ごもり。

それだけ、活動しながら冬を越すってことは大変なことなのです。


人の暮らしも自然の大気の中にあります。

冬眠はしないけど、四季変化に応じて常に変わっているから生きていられる。

エアコンのおかげだけじゃありません。

身体もがんばってる。

だから人は人らしい動きながらの冬ごもり。

昼が短く夜が長いのですから、活動を少なくして休む時間を増やすのが冬の過ごし方です。

たとえば早めにお布団に入って、朝は少しゆっくり起き上がるとか。。。

そうできたらいいのにな。


人の24時間の過ごし方は季節に応じてかえられないことが多いです。

だからこそ気を付けるのは、いま無理しすぎない。この時期に盛り込まない。がんばりすぎない。春にばてるから。

(いや、冬だけでなくいつもいつもいえることですが)

からだがのびのび動きやすくなるのはもう少し先です。

今は焦らずエネルギーを養う大切なとき。

やらなきゃいけないことだけに追われるのではなく、やりたいことをあれこれ考えては暖めて内燃させる事を楽しむのも必要なのだとおもいます。


周りの雰囲気や天気の不安定さに押されて、なかなかペースが掴みにくくなるこれからの時期。

まだまだゆっくりタイミングを待つのもいいよと、焦りがちな自分にも話しかけています。


冬のからだと冬の心、なんとなく春についてゆけますように。