花火と日本の八月

太陽ギラギラ照りつける猛暑の夏、やってきましたね。

日射病よりも熱中症という言葉の方が当たり前にきくようになってきました。

私が子どもの頃は暑い日は日射病に気をつけて、麦わら帽子をかぶりましょうね、でした。

 

体温調節しづらく水分補給を忘れがちなお年寄りや小さな子どもたちも気をつけなければいけませんが、若い人やバリバリ働いたり動いている一見体力のある人も要注意です。

生活や食事のリズムが乱れ、睡眠不足が続いていたり、冷房と炎天下の出たり入ったりと頑張りすぎると体温調節が狂うことがあります。

氷や冷たいもののとりすぎにも充分注意して、まだまだ続く暑さやりすごしましょう。

 

先週末、新潟の知人宅に3日ほどお世話になりました。

長岡の花火大会を枡席でみるという豪華なお誘いを頂き、夜行バスに揺られて行ってきました。

新潟もしっかり真夏の暑さでしたね、でも夜は冷房を入れずに寝られるくらい、ここが都市との違いですね。

 

泊めて頂いたお宅で、新潟在住の方や同じく花火を観にいらした方など5人のみなさんに鍼灸施術させて頂きました。5人のうち4人は鍼灸初体験。

それぞれ長年のお疲れはありつつも、鍼灸を受ける機会はなかなか無かったとのことで、鍼灸体験会のようで私もお一人お一人の反応に新鮮な思いでした。

継続してやることはなかなかかないませんが、自分が赴くことや引き会わせて頂くことで、その都度出会いができるので一つでも感じて頂けるものがあればいいなあと思います。

みなさまありがとうございました。

 

長岡の花火は初めてで、いきなり枡席の花火が目の前で上がる場所での鑑賞でした。

あまりに近くて花火が視界に収まらないほど。音と光と、同時に見ている周りの人たちとの一体感で素晴らしい体験でした。

 

長岡のお祭りは昭和20年の長岡空襲の翌年から開催され、慰霊と復興、平和への願いを込めて続いています。

中越地震からは新たにフェニックスという復興祈願の花火が始まり花火大会の一番の見せ場となっています。

今年は地震から10年。

フェニックスも例年よりボリュームをまして約5分間打ち上げられました。

美しく華やかな花火にそのような願いがこめられて毎年空に打ち上げられているのです。

 

そして今日、8月6日は広島に原子力爆弾が投下された日。

毎年、日本の夏は過去を振り返らないことは出来ない、苦さをいつも含んでいる季節だと思います。

過去の戦争で命を落とされた方、今現在世界の紛争で亡くなった方のご冥福をともにお祈りします。

 

戦争の記憶は風化しつつあると、今朝の情報番組でも取り上げられていました。

今の時代を平和で良かったと感じるのであれば、この状態であるために「不断の努力によって、これを保持しなければならない(憲法第12条より)」ものであることを忘れてはならないと思うのです。

人間の感覚というものは痛み以外はだんだんなれてくるものです。戦争を体験として痛みを知らない私たちには夏が来る度に苦い記憶を知ることがあってちょうど良いように思います。

 

たまや〜☆
たまや〜☆