先日久しぶりに生で落語をきく機会がありました。
ほんの一席、20分程度。
落語というのはまあ座ってきいて笑っていればいいのだから、
演目は古典落語のお酒の噺。
日本はお酒に酔うことに寛容ですから、
だから落語で昔の酔っぱらいを見ても大概ぴんとくるものがあるも
その日は「替り目」という噺をききました。
酒好きで酔っぱらったご亭主が自宅の前まで帰って来て車屋さん
酔った勢いで奥さんをさんざんけなし、
という結局ホッコリいい噺なさげで終わります。
寄席やCDでも何度かきいた噺ですが、
でもタイトルの「替り目」
そこは詳しいお方に聞いてみます。
すると、なるほど本当はこの噺、
寄席の持ち時間や噺の切りで、奥さんの下りで終わらせる流れを、
今はこのパターンが多いのか、私は全部きいたことありません。
落語の噺ってこういうことけっこうありまして、
これなんて、タイトルの意味に行き着いていないのに、
形があるんだけど限りなく自由で変化も許される、ように見える。
それが落語の気楽さなのか、同じ噺でもまたききたい。
やる側は気楽なんてものじゃないんでしょうが。
伝統あるものにたずさわる事には共通する部分がいろいろあります
経絡治療も日本の伝統鍼灸ですが、
こちらの世界も昭和の名人がいて、話を読むたびに、
融通をきかせるにはそれだけの幅を自分のものにしなければなり
やはり何かひとつ精通しようと思ったら一生お勉強ですね。
そして、煮詰まったら落語を友に気楽に笑う、これオススメです。
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